横浜市歴史博物館 企画展 明治・大正ハマの街 ―新市庁舎建設地・洲干島遺跡― 【2020年9月22日まで】

2020年9月9日水曜日

関東の遺跡

横浜市歴史博物館の企画展「明治・大正ハマの街 ―新市庁舎建設地・洲干島遺跡―」(会期:2020年6月2日~9月22日)見てきました。
企画展のエントランス。すてき☆o。..:* ☆.。

観覧は有料です。たとえば「一般」なら500円(企画展のみ)。

【横浜市歴史博物館】
所在地 横浜市都筑区中川中央1-18-1
(横浜市営地下鉄ブルーライン・グリーンライン「センター北駅」から徒歩5分)



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横浜市の新庁舎が北仲通南地区に完成し、2020年6月に全面供用開始となりました。
その地区はかつて「洲干島」と呼ばれた場所で、開港以降、近代的な街に発展
新市庁舎建設にともない発掘調査が実施、
出土した遺物が今回の企画展ではずらりと展示されています。

考古学というと・・・私はつい古墳時代とか、縄文・弥生なイメージがあるンですが、
今回紹介されているものは、もっと後の時代の。明治以降の、日本が近代化されていく過程で使われていたであろう品々がほとんどじゃないでしょうか。
でもとってもオモシロカッタ☆彡 新しい時代の考古学も良いナ~と思いました。

たとえばカラフルなガラス瓶がずらり。
 「横浜銀行集会所関連資料」のコーナーに並んでたョ。
ビール瓶や清酒、サイダー瓶などが出土したとのこと。

そうそう。コチラは洲干島遺跡の平面図
「横浜銀行集会所」・「横浜商品倉庫弁天橋出張所」・「本町小学校・横浜商業高校」・「航路標識管理所」の所在地が記されてマス。ひと昔でも、実に様々な施設が集まってた場所なンですネ。
今回の企画展ではコーナーごとにそれぞれの施設関連の遺物や遺構の紹介されてます。
 こんなデカい平面図が会場にはありマス・・・て、写真じゃ光で反射しててわかりにくいですネ。実はおっきな航空写真です。

で、実際の洲干島遺跡にあたる場所は、コチラの写真(↓)のほうがわかりやすいネ。
桜木町駅の近く。地上だと、確か汽車道あたりからも見えるよネ?

そうそう。「洲干島」ってなんて読むの?て感じですよネ。
それは企画展のほぼ冒頭に説明アリ。「しゅうかんじま」て読むンですって。

展示物はいずれも目を引くものばかり☆彡ですが、
中でも個人的に特に気になったものを。

 「鳥の餌入れ」! 
私は鳥を飼ったことがないのでワカラナイのですが、こういうの使うの??
展示物は陶器ッポイですネ。シル●ニアファミリーのアイテムみたい(にしてはデカいw)。
並べられていたのは、「横浜商品倉庫関連資料」のコーナーだったと思うョ。

次はコチラ。
レンガの刻印によって製造所をつきとめる研究が進んでるンだって。実にいろんな刻印がある。さくらマーク、気になるよネ(*´▽`*)
「航路標識管理所関連資料」のコーナーにあったョ。

そしてそして・・・
まさか昔のトイレを見れるとは思わなかったw
実際遺構で見つかったもの(壺や染付古便器)だけでなく、
都筑区のとある御宅で完全な形で残っていた染付古便器も展示されています。
色がレトロだナ~(コレは洲干島遺跡出土品)。


 個人的に「横浜と近代遺跡」のコーナーはウレシカッタ。
現在でも見学できる遺跡が紹介されてるンです。
今後南のほうへ行く機会があったら見てみたいと思います。

展示物は焼き物が結構多い。そして愛知県企業関連の存在感がすごい。
銀行集会所の出土品であえるカップ&ソーサ―には、名古屋市の松村陶器合名会社製、
日本陶器合名会社(現ノリタケカンパニーリミテッド)製。
土管には常滑同業組合の製品品質基準に沿って作られた土管に付させる陽刻があったり。
前出のトイレ用の甕は常滑のものだそうです。

企画展のエントランス前には、新庁舎の紹介、パース図、建設中の様子の写真が展示されてるョ。
新庁舎は水辺の近くの立地なので、どうやって建築されたのか気になるところです。

企画展の全体図

企画展のポスター

今回の横浜市歴史博物館との連携展示。
横浜開港資料館では「町会所から市役所へ」、
横浜都市発展記念館では「近代横浜を掘る」を開催。
いずれも2020年9月22日まで。

私は横浜市歴史博物館でたびたび開催される、こういう考古学系の展示がスキ(*´▽`*)
わかりやすくって、ちょいとユーモア交じってる感じもあって(?!)。毎回思うけど、展示会場がコンパクトなのもかえって◎。規模の大きい展示会も良いですが、実際のところ、一つ一つ、説明読んでく余裕ないから・・・でも横浜歴史博物館の企画展ぐらいだと、疲れずに、一つひとつ、説明もちゃんと読んで、じっくり見れる気がする。観覧料もそんなに高くないし。
でも、横浜の中心部から離れていることなどが理由に、集客は苦戦してる感じなのかナ・・・?? 特に平日は。今のような社会情勢でなかった頃も、人でごった返してた記憶はないです。
横浜&考古学好きにはたまらない博物館だと思うけどナ。常設展は考古学色強め(?)だし、すぐそばにおっきな遺跡公園あるし。
ミュージアムショップも、先史時代好き、ハニワ・土偶好きにはたまらんラインアップだと思う。
ハニワや土偶モチーフの雑貨もあるし。マンモスのぬいぐるみあるし。
本のセレクションも乙です。「おにぎりの文化史」だったかナ。ほ・・・ほしい。アト、縄文人の植物利用がテーマの本とか。都筑区の歴史の本もあります。ココならではのラインアップです。

駐輪スペースもあって、助かる~☆彡

まだネットで囲まれている部分が見えました。何か工事してるのかナ?

※過去観に行った企画展
「すごくわかりやすく、遺跡・遺物・発掘などについて学べる!「君も今日から考古学者! 横浜発掘物語2019」(横浜市歴史博物館企画展)【会期:2019年6月2日まで】」(2019年4月17日付)
https://naraakogare.blogspot.com/2019/04/2019201962.html

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