【国史跡武蔵国府跡】武蔵国の中心地をスタイリッシュに展示(東京都府中市)

2023年6月8日木曜日

関東の遺跡

東京都府中市といえば工業地帯&ベッドタウンというイメージですが、実は史跡が多いようなのです。
東京と言えば江戸幕府の中心ですし、
大化の改新によって武蔵国の国衙(政治の中心地)が設けられた歴史などがあるからでしょうか。

府中へ遊びに行く機会があったとき、
「国史跡武蔵国府跡」に寄りました(2022年11月)。
「くらやみ祭」などが有名な「大國魂神社」のすぐ近くです。
国史跡武蔵国府跡

所在地 東京都府中市宮町2-5-3
(京王線「府中」駅から徒歩6分程)

周囲は住宅街。きれいな見学施設が整備されてます。

※最新情報は府中観光協会HPなどで直接ご確認ください。

開館時間:午前9時~午後5時(休館日:年末年始)

建物柱立体表示は、朱色の柱を再現。
柱の位置は道路の赤丸で表示。
建物範囲は灰色の床(平板)で表示。
軒先雨落ちは砂砂利で再現。
展示館の巨大な鏡は、奈良時代に立てられた建物の中心に設置。再現した朱色の柱が写り込み、当時の建物の大きさがわかるようにしている・・・・・・とのこと。

一見スタイリッシュですが、様々な箇所に意味が込められた施設なのですね。

すごくよく反射する窓ガラスかと思ったのですが、鏡・・・なのですね☆彡


展示室だけでなく、周辺でも調査実施。
施設の跡や遺物の出土があったようです。
奈良~平安時代の約400年、武蔵国(むさしのくに。現在の東京都と埼玉県、神奈川県の一部)を治めた役所の所在地を国府といい、その中枢の役所群が置かれていた所が国衙。

武蔵国衙跡は、全体のごく一部がわかっているいすぎないが、大國魂神社境内からその東側にかけてのおおよそ東西200m以上、南北300mに広がると考えられています。
この場所では、格式の高い国衙の中枢を更生する建物跡が、南北に2棟並んで発見。
府中の地名は、この「国府の中」から生まれました。・・・・・・とのこと。

展示室内では遺跡の概要を説明。
武蔵国府関連遺跡の範囲などが載ってます。
地下に古代の遺跡が眠ってるだなんて・・・なんかロマンがありますね。


遺跡の残し方の説明でしょうか。
柱の下に保護盛土があって、その下に遺構面や建物柱穴(柱穴)遺構があるのですね。なるほど。
・・・他の地域でも朱塗りの柱を立てて古代遺跡を再現されているところがありますが、このようなやり方なのかしら?

※「府中ふるさと歴史館」は武蔵国府跡から徒歩でスグ
 →◆「【ふるさと府中歴史館】武蔵国府跡にある資料展示施設(東京都府中市)」(2023年6月8日付)