山梨県は縄文時代の遺跡が約1900か所もあるとのことで、
「縄文王国山梨」としてPRしているそうです。
山梨県の峡東(きょうとう)とよばれる、甲府盆地の中央からやや東よりに位置する地域にある笛吹市には、
遺跡博物館や遺跡公園があります。
今回は復元された遺跡がある「笛吹市八代ふるさと公園」へ行ったときの話。
写真は全て2022年4月上旬時点の現地の様子。
公園がある場所は、かつては八代町。
2004年に、石和町・御坂町・一宮町・八代町・境川村・春日居町が合併し、笛吹市が誕生しました。
【八代ふるさと公園】
山梨県笛吹市八代町岡2223-1
公園にある案内板。
・・・「八代町岡の地域」とは、公園があるあたりのことだと思われます。
縄文時代の遺跡や多数の古墳があり、
曽根丘陵上には長者屋敷の伝説、妙善屋敷、於屋敷などの字名があり、古くから集落が開けていたと考えられ、岡の地名はこれに由来すると云われる。
ここ銚子ヶ原には、全長92mの前方後円墳「銚子塚古墳」、直径23mの「盃塚古墳」があります。・・・・・・とのこと。
・・・銚子ヶ原というのはおそらく八代ふるさと公園があるあたりを指すのでは。
この辺りにはかつて銚子ヶ原公園というのがあって、今はそれは八代ふるさと公園を指すのだと思われます。
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八代ふるさと公園といえば桜の名所。300本植えられているそうです。
ちょうど見ごろのタイミングでした。素晴らしく美しい風景でした。
そして、笛吹市といえば桃源郷。
桃の開花時期は、扇状地がピンク色に染まります。
公園からも桃の花を観ることができます。
「古墳広場」はコチラ。
ゲートのようなモニュメントも古代っぽい。
古墳広場というか芝生広場。
ちょうど「笛吹市桃源郷春まつり」の会期中ということもあってか、
ピクニックを楽しまれている方々がたくさんいらっしゃいました。
現地には復元された古墳が二基。
古墳の上に上ることもできます。
「県指定 史跡 岡・銚子塚古墳」
山梨県でも有数の規模の前方後円墳。周囲に壕がめぐり、墳丘には埴輪が樹立されていた。
古墳が造られた時は、墳丘の斜面全体が石で覆われていたと発掘調査の結果考えられる。
遺体を納めた主体部は、後円部の墳頂にあり、丸太を縦に割ってくりぬき、それを合わせた棺の周囲を粘土で包んだ、いわゆる粘土槨。
江戸時代の宝暦13(1763)年に発掘された際に副葬品として銅鏡、鉄刀、玉類、鉄斧などが発見された記録がある。
現在は、発掘調査等によって発見された鉄剣、鉄刀、鉄鏃、埴輪片を町教育委員会が保管している。
この古墳は、副葬品・埴輪などから4世紀後葉に造られた地域周辺の支配層の墓と考えられている。
<規模>
全長92m
後円部径48m 円高さ7.5m
前方部幅41m 同高さ4m
・・・・・・とのこと。
※合併前の八代町時代に立てられた案内板だと思われます。
上らせていただきました。広い。
岡・銚子塚古墳より。扇状地の風景
横から見るとこのような様子。
そしてコチラは「町指定 史跡 盃塚古墳」。
この古墳は、岡・銚子塚古墳の北東約50mの位置にあり、
八代町内でも有数の規模。
墳丘が著しく変形し、原形が定かでなかったが、平成4年度の発掘調査により直径23m
の円墳で、周囲に幅1.8mの壕があることを確認。
遺体を納めた主体部は、墳丘が著しく変形していたため確認できなかったが、墳頂部のトレンチより円礫が多く発見されてることから、竪穴式石室であると推定される。
副葬品は、発掘調査等によって発見した鉄刀、鉄鏃、鉇(やりがんな)があり、町教育委員会で保管している。
この古墳は5世紀頃に造られた、八代町周辺の支配者層の墓と推定される。
規模 直径23m 高さ4.5m
・・・とのこと
そばには、「甲州蚕陰桜」(こうしゅうこかげざくら)☆o。..:* ☆.。
八代ふるさと公園のそばには、山梨リニア実験線が通っているのです。
「リニアの見える丘展望台」もあります。
「L0系」という車両でしょうか。ゆっくりトンネルの中へ戻っていく様子を見ることができました(望遠レンズで撮影)。
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