町田市立自由民権資料館に遺跡の出土品がずらり

2023年8月31日木曜日

関東の遺跡

「町田市立自由民権資料館」では、常設展として、明治期の自由民権運動ついて町田市に主眼を当てた展示(「自由民権運動と町田」)のほか、遺跡の出土品や江戸~昭和ぐらいの町田の人々の暮らしを紹介する展示(「町田の歴史-時代でたどる人びとのくらし-」があります。
私が観に行ったのは2023年6月下旬。

ココでは、「町田の歴史」展のほうをピックアップ。

東京都町田市は、町田村、鶴川村、忠生村、堺村の1町3村が合併し、昭和33(1958)年に誕生。東京都の南端で、そのポジション的には・・・むしろ神奈川県??みたいな感じでもありマス。といいますか、町田は神奈川県の一部だった時代もあるのです。
地形的には多摩丘陵に含まれていて、この辺りも”多摩地域”て呼ばれるエリアだそうです(多摩地域っていうと八王子や多摩市あたりのイメージあるけど)。
町田市は標高100m前後の低い山並みが連なっていて・・・・・・そうなの、町田市って丘の住宅街が多い。そして境川が概ね神奈川県相模原市との市境になってるイメージ。
コチラの常設展では、町田市の3万年にわたる歴史を、人々の暮らし関連の資料とともに紹介するとのこと。

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で、序盤は古代からスタート。
町田市の有名な遺跡「田端環状積石遺構」(縄文時代後期~晩期)から。
おぉ!! 調査時(1968年)はこんな様子だったンだ☆
現在は埋め戻されていて、現地で観られるのはレプリカなの。

で、コチラではなんと、出土資料も観ることができるのです。
田端環状積石遺構の「大珠」と、
隣接する「田端東遺跡」から出土した「中空土偶頭部」(レプリカ)

なお、キャプションボードのとなりのQRコードを読み取ると、
展示資料を立体画像で360℃から見ることができる☆というデジタルミュージアムを町田市は展開。

田端環状積石遺構の出土品はほかにもありマス。

そして時代の流れに沿って、資料は展示されてマス。
旧石器時代の町田。
市域で発見された最古の石器は、
「木曽森野遺跡」の「ナイフ形石器」(約3万年前)とのこと。

縄文時代草創期。
「なすな原遺跡」の「深鉢形土器(隆起線文土器)」のレプリカ。
・・・なすな原遺跡といえば、東急電鉄長津田検車区がある辺りです☆
現地へ行ったことがある遺跡の出土品をこうして見ることができるのってウレシイ。

ユニークなカタチの土器ですネ☆
「鶴川遺跡M地点」の「異形台付土器」(縄文時代後期)のレプリカ。
なお、鶴川遺跡M地点は、今は鶴川団地になっている場所のようです。

奈良時代の窯跡が三輪緑山にある・・・これも観に行ったことあるョ!

そして武士が活躍した時代。
水道工事中に発見された約9万枚の銭貨(鎌倉・室町時代)

江戸以降の町田のくらしの展示資料もとても興味深いです。現地で是非☆彡

「発掘された町田の遺跡」(編集・町田市教育委員会)を買いました(700円)。
町田の遺跡データ充実☆ 今後のおさんぽにも大活躍しそう?!

自由民権資料館の敷地には「繭乾燥倉」がありマス。

【町田市立自由民権資料館】
開館時間:9時~16時30分
休館日:月曜日(祝日、振替休日にあたるときは、その翌日)、12月28日から1月4日、特別休館日(館内燻蒸日など)
入館無料
※詳細・最新情報は町田市HPでご確認ください。

所在地 東京都町田市野津田町897

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