【横浜市歴史博物館】「美術の眼、考古の眼」【2022年3月6日まで】

2022年2月3日木曜日

関東の遺跡

横浜市歴史博物館の企画展「美術の眼、考古の眼」を観てきました。
会場では考古資料の縄文土器と現代美術作品とのコラボレーションが展開されています。

【美術の眼、考古の眼】
会期:2022年1月22日 (土) ~2022年3月6日 (日)
会場:横浜市歴史博物館(都筑区)
休館日:月曜日
観覧料:一般の場合、企画展のみ800円・企画展と常設展共通は1000円

展示されているのは、3人のアーティストの作品と、実際に横浜市内で発掘された縄文土器です。

スポンサーリンク


展示品の中には、
縄文土器と現代美術作品が一体的に展示されているものがあり、とてもユニークです。
たとえば会場中央のコチラ。

大きな絵画は、間島秀徳氏の作品だと思うの。
その上に、松山賢氏の土器と考古資料の縄文土器がずらり。

松山氏の作品は動物(?)たち。
イノシシっぽいカタチのものや、ヤマネコっぽいカタチのもの、オオカミっぽいカタチのものなどなど・・・ 間島氏の作品と組み合わさることで、彼ら・彼女らは何かに向かって進んでいるかのような様子に思える。
「土器怪獣イノシシン」(2020年)と、おそらくその奥にあるのは「東方4遺跡出土土器」(縄文時代前期)。
このように、現代美術作品と縄文土器が並べて展示されてあるのって、なかなかないような???

手前に写っているかわいい子たちは、「ヤマネコン」(2018年)。

コチラは「高山遺跡出土土器」(縄文時代中期)なのですが・・・

ちょうど上から中を覗ける位置に展示されてます。
そういえば土器の中を覗けるって、レアじゃないですか?

松山氏はウルトラマンみたいな、ヒーローや怪獣が出てくる作品がスキなのかナ?と思いました(^^)
たとえばコチラ。
「土器怪人カエン2号」(2017年)
火焔型(かえんがた)土器を彷彿とさせるようなデザインですよネ。
確かに火焔型土器って、何か強そうだわぁ。

「Lepton」(2021年。創作地・焼成:横須賀田浦)
薬王寺太一氏の作品。

さて、どちらが現代美術作品?縄文土器?
写真向かって左が、薬王寺氏の「深鉢」(2020年。創作地・焼成:横須賀田浦)、右が「西ノ谷貝塚出土土器」(縄文時代後期)です。
素人目からしたら、わからないかもしらない。
というか、縄文時代の発掘資料がきれいな状態で存在するのもすごいですよね。修復されてるのかもしれないけど。

横浜歴博の企画展は、展示会場はコンパクトだけど、その分、一つ一つ、焦らず、じっくり鑑賞できます。企画展のテーマも面白いものが多いので、イイネ☆彡

歴博1Fエントランス。企画展出品作家の公開制作スペースがあります。
実際に作家さんがココで制作されているタイミングもあるようです(そのスケジュールは現地などでご確認を)。なんと、歴博スグとなりの大塚・歳勝土遺跡公園にて作品の野焼きも行われるそうです。見てみたいナ~
かわゆい(*´▽`*)

なお、そばに展示されている長い絵画は、
「美術の眼、考古の眼」会期に合わせて、みどりアートパークで行われた
「土遊び 土で絵を描くワークショップ」の作品で、
横濱出身の作家・スギサキハルナ氏の指導のもと、子どもたちが自然由来の素材を使って作成した3枚の絵とのことです。

今回の企画展のポスターは、ミュージアムショップにて1枚300円で販売されてマス。

他の地域での展示会情報。
考古的な展示会のお知らせが多いですネ。でも・・・遠い(;'∀')!

今回の企画展のアンケートをモバイルで答えると貰えるマグネットです。
私が行った時点では、2種類から選べました。
わーい(*´▽`*)

なお、ミュージアムショップでは、企画展出品作家の作品(焼物)も販売されてました。
いろんな動物のカタチのものがあって、かわいいですョ。

【横浜市歴史博物館】
所在地 横浜市都筑区中川中央1-18-1
(横浜市営地下鉄ブルーライン・グリーンライン「センター北駅」から徒歩5分)

スポンサーリンク