【静岡・登呂遺跡】住居や水田を復元 観覧者との距離が近い展示【博物館と遺跡公園】

2022年4月19日火曜日

関東近辺の遺跡

「登呂遺跡」というのは、日本史の授業で出てきて、ぜったい覚えている遺跡の名前だと思うの・・・どこにあったのかは別として。
で、静岡市をドライブで通ると、登呂遺跡はコチラですという道路標識を目にします。それも静岡市中心部からさほど離れてないポイントで。
・・・ということで、ようやく観に行くことができました。

【登呂遺跡】
所在地 静岡県静岡市駿河区登呂5丁目10−5
そうなの。静岡には「登呂」という地名があるンですネー

遺跡には博物館と、住居や水田などが復元された遺跡公園があります。

静岡市立登呂博物館HPによると・・・
登呂遺跡は、
第二次世界大戦中の昭和18(1943)年に軍需工場建設の際に発見。弥生時代の水田跡の遺構の確認は日本で初でした。
大量の土器・木製品などが出土し、住居跡・倉庫跡などの住居域と水田域が一体となって確認され、「弥生時代といえば水田稲作」というイメージが定着するきっかけになったンだって。さらに、登呂遺跡の発掘調査を契機に日本考古学協会が発足。昭和27(1952)年には弥生時代の遺跡としては初めて「特別史跡」に指定されたとのこと。

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まずは博物館から。

博物館1F(体験展示室を含む)、屋上テラスは観覧無料
2F(常設展示室、特別・企画展示室)は観覧券が必要
・・・無料の範囲だけでも結構楽しめますし、そもそも、観覧券はとても手頃価格なの
(一般300円)。
なお、遺跡公園は常時解放されています。

1F体験展示室は、観覧者と展示物の距離が近い☆
ミニ登呂ムラが再現されてマス

※現在は、新型コロナウイルス感染症拡大防止のため、見学のみ実施。
火起こ体験・土器パズル・疑似田植え・田下駄体験・貫頭衣体験などは休止中とのこと(2022年4月19日時点での博物館HP掲載情報)。・・・ていうことは、通常なら、土器パズルができたンだヽ(゚Д゚)ノ!

今はできないンだけどネ。田下駄体験。たのしそう。


かなり昔から機織り機ってあったのって、何気に感慨深いです。

竪穴住居(平地住居)。中に入れます。

このように住居が復元されてるンだネ。
そいえば、茅葺の管理って大変なのでは・・・

そしてコチラの高床倉庫。ねずちゃんが居ます。さてどこでしょう?
ここでしたー!
倉庫内への侵入を防ぐため、「ネズミ返し」という部材があったとのこと。

復元道具製作中のコーナー。
実際に、職員さんが復元作業している最中っぽかった。

圧巻の棚
修復中の土器も展示しちゃう。面白いね!
槽づくりの琴。実際にこういうのを当時の人々が奏でていたのかしら。どんな音楽だったのかナ~

このあたりの弥生時代の主な遺跡の分布。
ほかの遺跡はどの程度案内板とが建っているのだろう。

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2Fの常設展示室へ向かいます。
登呂遺跡・登呂博物館PRキャラクター「トロベー」との記念写真スポット

日本史でめちゃ有名な「漢委奴国王」(かんのわのなのこくおう)金印ダ!

このあたりから有料エリア。
2F常設展示室は、登呂遺跡の出土品を中心とした展示です。
卑弥呼が邪馬台国の女王になったころ、登呂のムラはありました

いろいろ展示物はありますが、個人的に気になったもの、かつ、そこそこ撮れたもの(;'∀')
弥生グルメカレンダー(^q^)
やっぱり水の生き物は、気温が高い時期に獲る、という感じかしら。

真鯛の塩焼き・イワシの串焼き・貝類のスープ・・・
なんかフツーに食欲そそられる。
静岡といえば温暖で、気候的にもとても住みやすそうな地域ですが、
当時はどうだったのでしょうか。

見事にたまご型の石。魚をとる網につけた石のおもりとか。重文もあります。

撮るの難しかった(;^_^A アクセサリー展示。

屋上テラスから遺跡公園の眺め
富士山

遺跡公園はすがすがしいお散歩スポットでもあるでしょう。

登呂遺跡がある静岡平野は、扇状地。遺跡北側は、住居や倉庫が建てられた「住まいの区域」、その南東の低い土地に「水田の区域」。集落は弥生時代後期~古墳時代まで4つの時期に分けられます。その間に2回洪水があり、登呂ムラは壊滅的な被害を受けました。復元されているのは1回目の洪水の前の最盛期の集落の様子とのことです。

水田の向こう側に居住域

その反対側。
水田の向こう側に東名。
・・・というか、しっかり水田地帯が再現されてるって感じでしょ

からむしの畑
からむしは、麻の一種。茎から繊維をとって、糸を作り、布を織りあげるとのこと。

居住区があるのは微高地。
復元されているのは、10軒程度あったと推定されている住居のうち4軒と、高床倉庫2棟、祭殿1棟。

祭殿


とある住居の中。入れマス

住居内からの眺め

そしてこちらの建屋2棟は・・・
「旧復元建物」
全国に先駆けて昭和26年に竪穴住居、昭和27年に高床倉庫が復元。
当時の復元のまま残されているものとのこと。

メモリアル広場にある像。当時の人を再現しているのでしょうネ。
あまりにもリアルなのか、我が家のワンコがめっちゃ反応してました(;'∀')

イス・・・かナ? 古代っぽい

そして、登呂遺跡でしか食べれない古代米アイス(税込み200円)。ミュージアムショップにて販売。
使われているのは、登呂遺跡の田んぼで採れた古代米だったりするのかな?
スペシャルメニューにしては手頃価格です。
アイスは小さくパカッとのっかってるだけかと思いきや、コーンの中にまで入れてくれてます。ありがたい。
シャーベットみたいな質感ですが、アイスクリームみたいな甘さもあります。
古代米の粒が少々そのまま入ってますね。お米らしくもちっとしてます。楽しい一品です。

お土産に何か欲しくて。トロベーのボールペンにしました(*´▽`*)

なかなかいい感じの雰囲気の場所でした。また行きたいです♪

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